墨東化成工業株式会社
代表取締役社長　老田　勝

墨東化成工業の創業は1910（明治43）年。私の祖父、老田亀治郎が本所（現在の墨田区）においてコークス商を開業したことから、その歴史が始まりました。以来、日本の燃料化学産業の発展とともに、成長を続け、2010（平成22）年4月には創業100年を迎えることができました。明治、大正、昭和、平成、令和と5つの時代にわたり、当社を支えていただいたお取引先様には深く感謝申し上げます。 長き歴史のなかではさまざまな商材の開拓に努め、舗装材を中心に幅広い資材を取り扱う商社の地位を確立いたしました。1963年には業界初で常温合材「ターミックス」をオリジナル製品として販売をスタート。現在では商社機能に加えてメーカー機能も併せ持つ企業として、「舗装材」「化成品」「石油製品」を3本柱に、多くのお客様へ広範な技術・製品・サービスをご提供しております。 この3つの領域は、石炭産業を出自としながら、石油、そして環境関連へと時代の変化とともに、当社の100年以上にわたる歩みの中で大きく培ってきた領域であり、これからも3領域の進化と深化の道を邁進してまいります。
時代とともに変化する柔軟な姿勢を持つ一方で、変わらず大切にしている信念があります。それは、社員一人ひとりが現場のお客様の立場に立ち、良き調達のサポーターとしての信頼に応え、仕入先様にとっても良き販売のパートナーであり続けることです。「現場を止めない。」をモットーに、工事現場の作業を止めない、製造現場の操業を止めないよう、お客様と全力で向き合ってやってきたからこそ、当社を選んでいただけたのだと自負しております。

私が代表に就任した2005年頃からは、メイン事業である埋設管工事の復旧材以外にも多面的な供給ができるよう「関連商材の充実」も新たな目標に掲げています。メーカーや協力プラント・建材店とのネットワークを広げることで多岐にわたる商材を取扱い、さらにはお客様ビジネスの一歩先を読んだ資材をご提案する点も評価いただき、「墨東に相談をすれば、全て解決」とお客様に重宝されております。 また今の激動の時代においては、マーケットの変化に敏感に応えていくことも必要です。デジタル時代にあわせて営業チャネルを高度化するべく、道路資材の調達支援を行うアプリケーションもご提供を開始しております。
これからも守るべきものは守りながら、時流に合った商品をお届けすることで、お客様に、社会に、貢献してまいります。常に挑戦する気持ちを忘れず、社員一同一丸となって次の100年へ向けて研鑽してまいりますので、ご支援、ご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。