現場で加熱・混練してから、敷き均しと転圧を行い、再度表層を加熱して仕上げます。散水して冷却することで速やかな道路開放が可能です。すばやく硬化するので、傘先・靴のヒール・自転車のスタンドで壊れる心配もありません。
硬化後は、プラントで製造した加熱アスファルト合材と変わらない強度を発揮します。仮復旧の期間が長引いたとしても、十分な耐久性を保ちます。
小規模な工事でアスファルト合材を使用する場合、プラントまで取りに行く手間がかかります。また、工事後に余った合材を処理するためのコストも発生します。アスコンライトはポリ袋詰めなので必要量だけ準備すればよく、大変経済的です。
特殊な材料を使用しているため、従来の常温合材(ターミックス)同様の保存が可能です。
安定度(KN) | フロー値(1/100cm) | ||
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アスコンライト | 14.8 | 35 | 2021年4月実施 |
加熱合材(13mm密粒)の 基準値 |
4.9以上 | 20~40 | 舗装施工便覧(日本道路協会) |
●使用量の目安
施工面積1㎡ 施工厚5cmあたり120kg
舗設面を清掃してから、前処理を施します。アスコンライトの付着を促進し、強度維持に効果的です。前処理には弊社製品「BKスプレー」がおすすめです。
アスコンライトを袋から施工箇所に出し、バーナーで加熱しながら混練します。白い煙が出て材料全体に粘りが出てくる位まで、スコップで切り返すなどしてまんべんなく熱を通します。
加熱・混練したアスコンライトを、施工厚の20%程度の余盛りで敷き均します。
プレートコンパクター・タンパー等を用いて、しっかりと締め固めます。
表層をバーナーで再度加熱して安定させます。(30~40cm程度離して、ゆっくり)
散水して冷却すると急速に硬化し、すぐに開放できます。(常温になるまで放置しても可)
・1~2袋ずつ加熱してください。一度に多くの材料を加熱すると熱が伝わりにくくなります。
・加熱・混練時は120~130℃(冬季は130~140℃)、転圧時に110℃を確保できる程度が目安です。
・交通開放の温度は50℃以下です。
・加熱・混練の際に発生する煙やガスの吸引を避けるため、換気をよくし、風上で作業を行ってください。
・周囲に可燃物を置かず、水の入ったバケツや消火器などをご用意ください。
給水管引込工事の仮復旧に使用
段差の補修に使用
プラットホームの点字ブロック撤去後に使用
※「アスコンライト」は墨東化成工業株式会社の登録商標です。